【電力】中部電、独で海底送電事業に参画 三菱UFJリースと

 中部電力は25日、三菱UFJリースとドイツでの洋上風力発電所向けの海底送電事業に共同で参画すると発表した。両社合計で400億円を投じ事業権の一部を取得する。両社とも海外の送電事業に参加するのは初めて。送変電保守や金融に関するノウハウを生かし、長期にわたり安定した収益を確保する狙いだ。

 北海洋上の洋上風力発電所を結ぶ4つの海底送電ケーブルの運営と保守を行う。この海底ケーブルは三菱商事の子会社2社とオランダの国営送電事業者が事業権を共同保有している。中部電と三菱UFJリースが共同出資会社を設け、合計で約400億円を投じ、三菱商事から子会社2社の株式49%を取得する。

 中部電は技術者2人を共同出資会社に派遣するなどして経営に関与する。三菱UFJリースは海外社会インフラ事業への投融資を重点施策の一つとしており、2016年4月に専門部署インフラビジネス室を立ち上げた。今回は同室発足後、第1弾の取り組みとなる。

 洋上風力発電は陸上より安定して強い風が吹くことが多い海上の風力を利用する発電方式で、欧州で導入が進んでいる。発電時に二酸化炭素(CO2)を排出せず、大規模な発電所を建設しやすいと期待されている。

2017/4/25 20:49
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ25HRR_V20C17A4TI1000/ http://mastetae.xyz/