【韓国】 第19代大統領選挙、尹奉吉義士の上海義挙の再臨になることを望む~選挙と義挙は通じるものがある[04/25]

来る4月29日は1930年代、低迷した独立運動の転換点を用意した尹奉吉(ユン・ボンギル)義士の上海義挙85周年になる日だ。35年間の対日抗争期に難しくない時期はなかったが、上海義挙があった1932年は大韓民国臨時政府の弱体化と民族抹殺政策で独立運動が対内外的難関に直面した時期であった。

幸い上海義挙を契機に私たち民族は13年ぶりに光復を成し遂げ、今日に至っているが、ユン義士をはじめとする烈士らの精神を継承し偉業を続けることは現在進行形の課題だ。特に最近の対外脅威と国政空白による内憂外患を考えれば、5月9日に予定された選挙の重要性は論をまたない。

これ以下は、尹奉吉義士の義挙で対日抗争活性化の契機が用意されたように、今回の選挙が大韓民国にとって禍を転じて福となすことを願う漠然とではあるが切実な期待を扱おうと思う。
(中略:尹奉吉(ユン・ボンギル)の義挙紹介)

上海義挙は民族独立に対する希望を再び抱かせ、懐疑論に陥った民族指導者らを覚醒させたし、独立運動に対する中国と列強の支援を引き出し、大韓民国臨時政府の対日抗争統轄機構としての地位を回復させた。究極的にこのような成果は1945年光復につながった。

それなら第19代大統領選挙を控えた私たちの状況はどうか?もちろん上海義挙があった1932年と比べられないが、憲政史上初の弾劾事態で半年近く国政空白が続いている。このため求心点を失った大韓民国は大統領選挙政局による分裂と葛藤はもちろん、サード配置と北核など安保問題にも適切に対処できずにいる。

かえって出処も分からない韓半島4月危機説と対北朝鮮先制打撃論などが広がりながら混乱と不安が重なる状況だ。もちろん義挙と選挙は異なる概念で、現在と1932年の状況もまた同じでないが、義挙と選挙は「正しい大義[正義]」を起こすための行動という点、当代に直面した困難の打開策である点で、1932年の義挙と現在の選挙は互いに通じる部分がある。

特にユン義士が義挙を通し見せてくれた祖国愛・先公後私・自己犠牲・責任感などは今日の大統領選挙でも美徳になる崇高な精神的価値だ。このようなユン義士の精神を見習って、今回の選挙を有権者の票より国家愛を求め、次期大統領選挙よりは国民統合の大義を指向し、特定地域・政党・理念でなく大韓民国全体の安全と繁栄を代弁する方向に率いることができれば、第19代大統領選挙は私たちにとって禍を転じて福となすことができる。

以上の議論をまとめれば尹奉吉義士の上海義挙は対日抗争期終息の契機になったし、この過程から始まった崇高な精神的価値は第19代大統領選挙を控えて様々な困難を経験する私たちに重要な含意を与える。すなわち国のための犠牲と祖国愛および天命意識などの大義はその継承如何により第19代大統領選挙を上海義挙のような歴史の重大な転換点として記録されるようにすることもできる。

もちろんユン義士が義挙で明らかにした精神的価値は時間と空間を超越するモデルとしての地位を持つ。それでも今回の選挙をその継承と実現の場として特別に言及したのは、今日、私たちが体験している困難が「ロウソクのあかり-太極旗デモ」とともに大韓民国の根幹を揺さぶる水準であるためだ。

ユン義士の遺品中には義挙3日前の「祖国の独立と自由を回復するために」義挙を誓うという宣言文がある。この宣言に含まれたユン義士の高邁な精神と透徹した責任意識が85年が過ぎた今日、私たちの前に「また現れること[再臨]」を漠然とではあるが切実に希望してみる。

ソウル地方報勲庁広報担当オ・ジェホ
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ソース:TVソウル(韓国語) [寄稿]第19代大統領選挙、上海義挙の再臨になることを
http://www.tvseoul.kr/news/article.html?no=9800
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