【韓国大統領選】文在寅陣営、「北にお伺い」暴露の元韓国外相を告発へ4/25]

最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)大統領選候補側は24日、2007年の国連北朝鮮人権決議案採決で韓国が棄権した過程をめぐり対立している宋旻淳(ソン・ミンスン)元外交通商部(省に相当)長官を検察に告発した。

これに対して宋旻淳氏は「文在寅氏側は太陽のことを昼間に出ている月だと言っている。検察が捜査をしても真実は同じ」と述べた。

文在寅氏側はこの日、出版物による名誉毀損(きそん)、候補者誹謗(ひぼう)、公職選挙法違反、大統領記録物管理法違反および公務上の秘密漏えいなどでソウル中央地検に告発状を提出した。

文在寅氏側は「北朝鮮に通知文を送る前に既に棄権が決定していたという関連証拠はすべて公開された。『文在寅氏は北朝鮮にお伺いを立てようとした』という宋旻淳氏の主張は虚偽だ」と主張している。

その直後、宋旻淳氏は自身が総長を務めるソウル市内の北韓大学院大学で記者会見し、自身が2007年11月16日に盧武鉉ノ・ムヒョン)当時大統領に直接送った手書きの手紙を公開した。

宋旻淳氏はこの手紙に「北朝鮮が国際社会の一員になるよう説得に努めてきた」「(国連人権決議案棄権で)今後の非核化プロセスをじっくり進展させる交渉を始めるにあたり、私がどれだけの説得力を持てるのか途方に暮れている」と書いた。

宋旻淳氏はこの日、北韓大学院大学の辞任も提出した。「私は政治論争の真っただ中にいる。(回顧録騒動で)学校に不都合な影響がないように辞任を決めた」と述べた。

一方、保守系「正しい政党」の河泰慶(ハ・テギョン)議員は国会での記者会見で、「文在寅氏側が前日公開した『2007年11月18日のメモ』の写真は不利な部分が欠落したまま資料として配布された」と主張した。

同議員は文在寅氏側が当時の大統領府会議同席者の手書きメモの写真をキーボードで打ち直して配布したことに関連、「『(北朝鮮に)事前通知するならどんな文章にすべきか』というペク・チョンチョン当時大統領府統一外交安保政策室長の重要な発言を欠落させた」と主張した。

これに対して文在寅氏側は「公務上の秘密漏洩に対応していない必要最小限の部分のメモだけを公開したものであり、発言欠落はキーボードで打ち直した際に起こった単なるミスだ」としている。

朴国熙(パク・ククヒ)記者
朝鮮日報朝鮮日報日本語版
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