【外信コラム】「韓国と日本は友達だ」と慰安婦像前に元大統領の胸像設置を試みると…

慰安婦問題をめぐる日韓合意の精神に反し、
昨年末に慰安婦像が違法設置された釜山の日本総領事館前が今も騒がしい。
先週末は市民団体が李承晩(イ・スンマン)、
朴正煕(パク・チョンヒ)両元大統領の胸像を設置しようとして騒動となった。

 釜山からの情報では、「真実国民団体」と名乗る男性らが
「韓国と日本は友達だ」と書いた紙を掲げ、慰安婦像の前で元大統領の胸像設置を試みた。
しかし、慰安婦像を守る市民団体らともみ合い、阻止された。

 男性らは目的を「慰安婦像を政治利用する勢力に反対するため」と説明した。
慰安婦像が許されて、元大統領の胸像がなぜ駄目なのだ」という言い分だ。
胸像は高さ20センチほどの土産屋に売っているような小さな置物。
彼らは本気で「今後も胸像設置に努める」という。

 慰安婦像の周囲では今年、慰安婦像反対のビラが貼り付けられ、中古自転車がくくり付けられ、
ごみや古い家具、ビラを貼り付けた植木鉢が置かれるなどした。
いずれも「違法設置」だとして撤去されたが、慰安婦像の違法設置が続く限り、
こちらの違法設置も終わる気配がない。

 日韓関係改善を訴えるのは結構だが、騒動に釜山在住の日本人も苦笑する。
総領事館前から慰安婦像が撤去されれば、騒動も起きず法治都市・釜山が復活するだけなのに。
(名村隆寛「ソウルからヨボセヨ」)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170425-00000533-san-int

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