【自動車】超小型EV、評価上々 研究会、実証実験報告「移動手段として可能性」 岡山

 岡山市岡山大学岡山市北区)などが連携して都市交通やまちづくりを考える「岡山まちとモビリティ研究会」が同大で開かれ、乗用車の半分ほどの大きさの一人乗り電気自動車(EV)「超小型モビリティ」を利用した実証実験の結果報告が行われた。市は「移動手段のひとつとしての可能性がある」として、今年度も実証実験を行う。

 超小型モビリティ実証実験は「オカモビ」の愛称で、昨年10~12月に市中心部で実施。超小型モビリティ6台を無料で貸し出し、新たな移動手段としての認知度向上や移動に関する意識変化などを検証した。

 実験期間中、超小型モビリティは延べ435回利用され、平日・休日とも1日に7~9回ほどの利用があった。利用者は計221人で約8割は男性。40、50代の利用が多い一方で、20代以下の若年層の利用が少なかった。

 実験が進むにつれてリピーターの割合は増え、50代の女性と60代以上の男性の利用が顕著だった。1回のみの利用は156人で約7割を占め、リピーターは約3割の65人。1人当たりの利用回数は最高38回だった。

 利用者アンケートで、今後もオカモビを利用したいと回答した人は約8割。有料化の場合は「(15分当たり)100~150円」との回答が約4割で最も多かった。

 市は今年度も実証実験を予定。有料化や実験エリアの拡大を計画しており、「市中心部だけでなく、周辺部でも利用してもらって効果を検証したい」と話している。


2017.4.23 07:00
http://www.sankei.com/region/news/170423/rgn1704230013-n1.html http://mastetae.xyz/