【広島】男性3人に1人「妻は家庭」 広島・福山市が企業300社に意識調査

山陽新聞デジタル 4/25(火) 9:00
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170425-00010001-sanyo-l34

「夫は仕事、妻は家庭」との考えを持っている広島県福山市内の男性は3人に1人に上り、市内企業の3社に1社は役員や管理職に女性を積極的に登用するつもりはない―。

男女共同参画や女性の活躍に関する市の意識調査で、こんな結果が明らかになった。

調査は2016年10月、18歳以上の市民3千人と市内に本社を置く300社(社会福祉法人や医療法人なども含む)に実施。1004人(女性595人、男性369人、性別無記入40人)、107社から回答があった。


 「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」との設問に対し、「賛成」「どちらかといえば賛成」と答えたのは男性34・2%(12年の前回調査比4・9ポイント低下)、女性22・0%(同14・5ポイント低下)。男女ともに意識改革が進んだが、男性の減り幅は女性の約3分の1。全体では26・7%(同11・2ポイント低下)で、年齢が上がるにつれて男女間の固定的な役割分担意識が高くなる傾向が見られた。

女性を役員や管理職に積極的に登用するかどうかを企業に尋ねたところ、「その考えはない」としたのは34・6%。その理由(複数回答)は「女性側の意識が伴わない」が40・5%、「役員にふさわしい人材の育成が十分ではない」が37・8%、「女性に向いた管理職ポストがない」が35・1%―と続いた。

負担が少なかったり、男性の補助をしたりする業務を女性が担当するケースが多いとの認識を持っている企業は全体の59・8%を占めた。

その理由(複数回答)のトップは「責任や負担の重い仕事を嫌がる」(59・4%)、2番目は「家庭の都合を優先させ、企業事情に合わせた働き方ができない」(46・9%)となり、企業が女性の活用に苦慮している実態がうかがえる。 http://mastetae.xyz/