【産経社説】女性宮家は伝統に反する、現天皇から600年以上血筋が離れた民間人の男を皇族にするべきだ

伝統に基づく皇室の制度は、新しい称号よりも、歴史のつながりを踏まえるのが望ましい。政府はその感覚を大切にしてほしい。

有識者会議のヒアリングで意見が出たように「太上天皇」を正式とし、いつもは略称の「上皇」とするのが自然ではなかったか。
同様に「皇太后」「皇太弟」の称号のほうが分かりやすい。「皇太弟」は、皇室典範第8条に書き込めばよいはずだ。

上皇のご活動をめぐり、象徴としてのお務めは全て新天皇に譲られるとしたことはもっともだ。

そのうえで強調したいのは、上皇は新天皇に対する最良の助言者であるという点だ。歴史を振り返れば、
上皇が時の天皇や皇太子に対して、徳を積み、学問に励むよう諭されるなどよき導き手の役割を果たされることがあった。

このような助言は院政とは異なるし、全くの私事でもあり得ない。もちろん象徴たる立憲君主天皇お一方であり、二重権威の懸念は当たらない。

皇族減少への対策を急ぐよう提言したのは評価できる。「女性宮家」は、一つの例外もない皇室の伝統を踏まえ、
女系継承はあり得ないことが前提だ。旧宮家皇籍復帰が、皇位継承の安定化を含め本筋の課題となるべきである。
http://www.sankei.com/column/news/170422/clm1704220002-n1.html

旧皇族
敗戦・占領下で1947年、昭和天皇の兄弟である秩父宮高松宮三笠宮の3直宮(じきみや)を残して皇籍を離脱した(臣籍降下)11宮家51人の皇族と男系子孫。
いずれも伏見宮家と同宮家から枝分かれした宮家で、伏見宮東伏見宮、山階(やましなの)宮、賀陽(かやの)宮、久邇(くにの)宮、梨本宮、朝香宮東久邇宮
北白川宮竹田宮、閑院(かんいんの)宮。天皇の男系の血筋を受け継ぐ半面、現天皇とは共通の祖先が約600年遡る遠縁。
https://kotobank.jp/word/%E6%97%A7%E7%9A%87%E6%97%8F-182920

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