【サッカー】J1鹿島が緊迫する朝鮮半島情勢の中で蔚山(韓国)戦に臨む 切り替えの早さこそ強者に必要

「Xデー」の25日を迎え、緊迫する朝鮮半島情勢。米朝の駆け引きが行われる中で 26日にJ1鹿島は敵地でアジアチャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ蔚山(韓国)戦に臨む。日本代表DF昌子源(24)は「いつ何が起きるか分からない状況」と不安を口にしつつも、「勝てば1次リーグ突破が決定的。絶対に勝たないといけない」と語った。

 22日のJ1磐田戦。本拠地カシマスタジアムで、2006年10月の千葉戦以来11シーズンぶりに3失点以上の完封負け。磐田にも同地で7年ぶりの黒星を喫したが、選手たちは一様に肩を落とすものの、引きずることはない。

 今季の目標は「全タイトル獲得」。“常勝軍団”のDNAを受け継ぐ昌子は「課題は見直さなければならないが、負けたときこそ早く次の試合をしたい」と切り替え、実戦こそが勝利の感覚を取り戻すカンフル剤であると説く。

 19日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)。バルセロナ(スペイン)はユベントス(イタリア)に敗れ、大会敗退。スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(32)は「辛いことだが、明日から変わらなければいけない」と23日の国内リーグ大一番、レアル・マドリードとの伝統の一戦クラシコ」に照準を切り替え、3-2でこれに勝利した。

 バルセロナを一例に強豪と呼ばれるクラブ、トップ選手、名監督は過去にとらわれることはない。勝利しても同じことがいえ、12-13シーズンにCL初出場のマラガ(スペイン)を8強入りに導いたマヌエル・ペレグリーニ監督(63)は、1次リーグのゼニト(ロシア)戦後に取材をしていた記者に「勝った、負けたは過去のことだ」と話した。

 切り替えの早さこそ、強者に必要な要素。いまの鹿島はその勝者のメンタリティーが育まれつつある。蔚山に勝ち、2011年以来6シーズンぶりの決勝トーナメント進出を目指す。(一色伸裕)

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