【部活動】<三重県立高>49人が越境入学! 運動強豪5校で規則違反

スポーツの強豪校で知られる三重県立高校5校で、県教育委員会の規則に反し、保護者が県内に居住していない県外中学校出身の生徒を受け入れていることが県教委の調査でわかった。県教委は5校に、保護者の県内転居など改善を指導した。

 県教委高校教育課によると、県立高校に入学する県外中学出身者は毎年100人程度いるが、入学条件として生徒と保護者の県内居住を義務付けている。県内中学生の進路先を確保することや、県民の税金で運営されていることなどが理由だ。県外出身者には、入試段階で県内への転居予定を証明する書類の提出を求めている。

 同課は3月初旬、「規則に反する生徒が在籍しているのではないか」と外部から指摘があったサッカー、ラグビー硬式野球、硬式テニスの強豪5校に実態調査を求めた。

 その結果、県外中学校出身の運動部員計57人のうち、四日市中央工業四日市市)で27人中24人▽朝明(あさけ)(同)で全13人▽菰野菰野町)で全6人▽四日市工業(四日市市)で全4人▽いなべ総合学園いなべ市)で7人中2人--の計49人の違反が判明した。

 四日市工業の中谷亘良教頭は取材に「入学後に実態を調査してこなかった」と語った。

 高校教育課は「入学後の実態調査ができていなかった。県内中学生の進路を保証する必要があり、進路の枠を狭めることはよくない。適切な形に戻す」としている。

 県は県外出身者を受け入れる、その他の県立高校にも調査を求める方針。是正に向け規則の周知や調査の仕組み作りも急ぐ。【田中功一】

毎日新聞 4/25(火) 12:14配信
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