【鉄道】在来線主力車両、81億円投じ一新 JR九州

 JR九州は25日、在来線の電化区間を走る主力車両「811系」をリニューアルすると発表した。2024年度にかけて計81億円を投資し27編成を順次一新する計画だ。座席をロングシートに変更して1割ほど輸送量を増やしたほか、ブレーキ時に放出していたエネルギーを動力に取り込み、走行に必要な電力を3割程削減できる。

 最初のリニューアル車両が27日から運行を開始する。811系はJR九州発足後に初めて製作した通勤・通学向けの近郊型車両。約30年が経過し、保守点検コストがかさむといった課題が生じていた。

 輸送量は定員512人が主だったが、597人まで増やす。モーターを直流から交流に切り替えるなどしてエネルギー効率も高めた。

 このほか、去年4月の熊本地震以来、阿蘇駅までの運行ができていなかった観光列車「あそぼーい!」を7~12月にかけて運行すると発表した。

 熊本と阿蘇を通る従来のルートを変え、大分側から阿蘇に入る。6月から販売する。青柳俊彦社長は「大分側から阿蘇に行けることをアピールしたい」と話した。

2017/4/25 21:47
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