【国際】米ネットフリックス、中国に進出 百度の子会社と提携

 【ニューヨーク=藤田満美子】動画配信サービスの米ネットフリックスが中国に進出することが25日、明らかになった。中国のネット検索大手、百度バイドゥ)の動画配信子会社と提携し、ネットフリックスが製作したオリジナル作品を中国で視聴できるようにする。ネットフリックスは市場規模の大きい中国市場への参入で、新規加入者の獲得を加速する。

 複数の米メディアが報じた。百度傘下の動画配信サイト大手、愛奇芸(アイチーイ)とライセンス契約した。契約の条件など詳細は公表していないという。

 動画配信サービスは同分野に注力する米アマゾン・ドット・コムなどの台頭で競争が激化。主力の米国市場でネットフリックスは加入者の伸び率鈍化に直面しており、米国外での加入者拡大に力を注ぐ。

 同社は2010年のカナダ進出を皮切りに海外展開を始め、現在は190カ国・地域以上とほぼ全世界でサービスを提供する。ただ、巨大市場の中国では政府の規制などによりサービス提供開始が遅れていた。

 ネットフリックスの世界加入者数はこのほど1億人を突破。豊富なオリジナル作品と積極的な海外展開が奏功した。

2017/4/26 5:57
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