【米国】3月米新築住宅販売、8カ月ぶりの高水準

[ワシントン 25日 ロイター] - 米商務省が25日発表した3月の新築一戸建て住宅の販売戸数(季節調整済み)は、年率換算で前月比5.8%増の62万1000戸となり、戸数ベースで2016年7月以来、8カ月ぶりの高水準となった。市場予想は0.8%減の58万3000戸だった。

2月の販売戸数は当初発表の59万2000戸から58万7000戸へ下方改定された。

3月の前年同月比は15.6%増だった。

住宅市場全体の約9.8%を占める新築一戸建ては売り上げが3カ月連続で伸びている。労働市場の引き締まりに伴って、失業率は4.5%に改善している。そのことは若年層の雇用機会を増やし、住宅市場を下支えしている。

加えて、住宅ローン金利は歴史的にみて低い状態にある。30年固定の住宅ローン金利は平均で約3.97%と5カ月ぶりの低水準だ。中古住宅の在庫不足も新築市場の追い風になっている。

3月の新築一戸建て住宅の販売戸数を地域別でみると、北東部が25.8%の急増。2月の24.4%減からプラスへと転じた。西部は16.7%増で、07年7月以来の高水準となった。南部も1.6%増だった。一方、中西部は4.5%の減少だった。

新築一戸建て住宅の在庫は、1.1%増の26万8000戸と、09年7月以来の高水準だった。それでも06年の住宅バブル時につけたピークの半分以下の水準にとどまっている。

3月の販売ペースから計算した在庫消化に必要な期間は5.2カ月。2月は5.4カ月だった。通常、6カ月が需給が均衡する健全な水準とされている。

2017年 04月 26日 01:57 JST
http://jp.reuters.com/article/mar-us-new-home-sale-idJPKBN17R28Y http://mastetae.xyz/