【林業】青森ヒバ林 復元へ一歩 東北森林管理局など協議会

 林野庁東北森林管理局は2017年度、日本三大美林の一つに数えられる「青森ヒバ」の林を復元するプロジェクトを本格的に始める。津軽半島下北半島の28.6ヘクタールを対象に、スギなどの人工林を伐採し、ヒバが日光を浴びて自らの力で生育できる環境を整備する。

 かつて青森県内に多くあったヒバ林は近年、資源量が減少している。プロジェクトではかつてヒバ林があった地域で、スギやカラマツなどの人工林を伐採。人工林の中で育っているヒバの稚樹や幼樹の生育を促す「天然更新」で復元を図る。

 地域一体で復元に取り組むため、県内の自治体や林業関係団体、ボランティア団体などで組織する「ヒバ林復元プロジェト連携推進協議会」を7月にも設立し、普及・啓発活動などに取り組む。青森県内の3つの森林管理署や林業関連研究機関と推進チームを立ち上げ、各種調査や復元技術・手法の検討も進める。


2017/4/26 7:00
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